長野県について

長野市は、人口約37万人で、長野県の県庁所在地となっています。善光寺を中心に街が広がっており、長野市内にある「飯綱高原スキー場」「戸隠スキー場」は、長野市街からもアクセスしやすいため、冬になれば多くの観光客が訪れます。よく、人口24万人の松本市と比較されることがありますが、どちらも良い街であることに変わりはないでしょう。長野県には「善光寺」「軽井沢」「松本城」など、多種多様な観光スポットがあります。特に軽井沢は避暑地としても大変人気で、多くの芸能人が別荘を持っているほどです。また長野県は、郷土料理も充実しており「おやき」「五平餅」「信州そば」など、新鮮な食材を活かした地域特有の味を楽しめるグルメがたくさんあります。自然豊かな県としても有名で、1998年には冬季オリンピックが開催されまいた。その際、「飯綱スキー場」などが一躍有名になり、スキーやスノーボードをするために、近隣の県から多くの人が遊びに来ました。観光客が多い長野県ですが、実は「日本一」のものが多いことはご存知でしたか?

長野県が日本一のもの

長野県が日本一を誇る分野をご紹介していきます。長野県民にとっては「え?そんな日本一があったんだ!」と新たな発見があるかもしれません。

健康寿命が日本一

長野県は健康寿命が男女ともに日本一位です。健康寿命は、病気などで制限されることなく生活できる期間のことで、長野県では男性81.0歳、女性84.9歳という結果でした。高齢化率が高い長寿県ですが、高齢者の就業率が高いのも有名です。また、長野県は高齢単身者比率・離婚率が低い、また持ち家率が高いといったことから在宅で高齢者の面倒を見やすいという環境もあります。長野県民がなぜ長生きなのか?その理由は「県民減塩運動」というのが一つ理由として挙げられます。元々、長野県では伝統的な食生活で塩魚や濃い味噌汁などを食したり、漬物をつまみながらお茶を飲んだりと、塩分過多で脳卒中などで亡くなる人が多く、50年ほど前の脳疾患による死亡率は全国ワースト1でした。それを改善しようと県をあげて取り組まれたのが「県民減塩運動」です。味噌汁は1日1杯、ラーメンや蕎麦の汁は半分残すなど、日頃の食生活を自治体の推進員が各家庭をまわり指導を行っています。

博物館数が日本一

長野県は博物館数が日本一で、別名「博物館王国」とも呼ばれています。平成27年に行われた統計調査によれば、人口100万人あたりのの博物館数が、全国平均「9.9館」に対して長野県は「40.5館」という結果になりました。博物館や美術館の多さは、文化人の多さに比例すると言われています。長野県は、戦前から教育県と呼ばれるほど教育が盛んで、勉強熱心な県です。また、避暑地ということもあり、かつて各県で活躍した文化人がこぞって長野県に移住・定住することも多かったようです。 また、博物館が多い理由として「長野県は広いから」というのが挙げられます。長野県は日本で4番目に広い面積を持ち、それぞれの地域で特色や文化が異なります。そのため、各地域でさまざまな文化が発祥したため、博物館の数が多いのかもしれません。

レタスの収穫量が日本一

「レタスの収穫量」が日本一です。平成29年の統計調査によると、長野県のレタスの収穫量は「221,000トン」となっています。これは、2位の茨城県の「87,300トン」に大差をつけてぶっちぎりでの1位です。また、全国の合計レタス収穫量が「583,200トン」なので、全国の約3〜4割のレタスはすべて長野県で収穫・出荷しているということになりますね。長野県はなぜこんなにもレタス収穫量が多いのでしょうか?その、キーポイントは長野県の気候と地形です。そもそもレタスは、高原野菜のため、涼しい気候が栽培に適しているとされています。長野県内の栽培地の約80%以上は、標高500m以上の高い位置にあり、昼夜の寒暖差も激しいです。そのため、甘みと旨味が合わさった美味しいレタスを大量に栽培することができるのです。長野県内での代表的なレタス産地は「川上村」「塩尻村」「南牧村」の3つです。なかでも川上村のレタスは全国的にも有名なので、皆さんも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。川上村の農地は標高1,000m以上の場所が多く、年間の平均気温も8°C前後と、レタス栽培に最適な地となっています。

カーネーションの出荷量が日本一

母の日に送る花として有名な「カーネーション」の出荷量です。平成30年度の統計調査によると、長野県のカーネーション出荷量は「48,000本」と全国ナンバーワンの出荷数を誇ります。ちなみに2位の愛知県は「43,000本」で、全国の合計出荷量は「234,100本」となっています。では、長野県はなぜカーネーションの出荷数が多いのでしょうか?キーポイントは、ずばり長野県の「気候」です。 カーネーションは冷涼な地域での栽培に適しており、秋から冬にかけて一番多く生産されます。現在は施設栽培により全国に展開していますが、昭和初期からいち早くカーネーション栽培に着手していたのはそう、長野県なのです。そのため、現在でも全国のカーネーション出荷数の約2割を長野県が占めています。私も幼少期に長野県のカーネーション栽培施設に見学に行ったのを覚えています。長野県の冷涼な地域で栽培されたカーネーションは色鮮やかでとても綺麗なのです。

みその購入数量が日本一

平成30年度の統計調査によると、長野市のみその購入数量は一世帯あたり「7,919g」で日本一です。ちなみに2位は神奈川県の相模原市で「7,554g」で、全国平均は「5,221g」となっています。では、なぜ長野市はみその購入数量が全国平均よりも多いのでしょうか?理由としては、そもそも長野県でのみその生産量が日本一だからです。「え?みそと言えば愛知県の八丁味噌じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。しかし、長野県はみその出荷額が「663.1億円」と2位の愛知県の「105.0億円」と大差をつけてぶっちぎりで日本一なのです。スーパーの調味料コーナーなどで、「信州みそ」という名前を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。また、長野県内での主なみそ生産会社は、北信地域(長野県北東部)に分布しています。そのため、北信地域の中心である長野市の「みそ購入数量」が多いのです。

砂糖の購入数量が日本一

平成28年〜30年に行われた統計調査によると、長野市の砂糖購入数量は「7,067g」で日本一。2位は長崎市の「6,652g」で、全国平均は「5,093g」となっています。長野市の砂糖購入数量が多い理由は、漬物や郷土料理を作る際に大量の砂糖を消費しているからだと考えられます。事実、長野の郷土料理「おやき」に入っているなすは、多量の砂糖によって味付けされています。